高校野球における甲子園強豪の変化

甲子園強豪の変化

夏の高校野球は日本の風物詩です。 甲子園を目指す全国の強豪校が灼熱の太陽の下、真紅の大優勝旗を目指して熾烈な争いを繰り広げます。

かつて甲子園に出場する高校野球の強豪校といえば、甲子園を本拠地とする兵庫県・大阪府、関東では東京都・神奈川県の学校がほとんどでした。 各高校のスカウトが、入学前から有力選手に注目して資質を見定め、時には特待生として入学するよう勧誘していました。 また、夏の暑さに慣れている関東・関西の高校生が試合が進むにつれて本領を発揮することも強さの理由の一つでした。

しかし、その後、暑さの強さでは負けない沖縄県に加えて、暑さに弱いと思われてきた北海道・東北の高校からも相次いで優勝校が輩出され、関東・関西圏以外にも高校野球を沸かせる高校が多数出て来ており、専門家も優勝校を予想することは難しい時代に突入しています。 それぞれの地域の高校が、自分たちの地域に合った練習法等を取り入れ、しっかりとした戦略を持って大会に臨んでいることが、現在の状況に繋がっていると言えます。

なお、最近は少子高齢化もあって、高校生の数自体も減っています。 かつては強豪校で名をはせた高校が野球部自体を廃部させているなど、ますます優勝校の予想は難化しています。