黒田博樹選手 広島

黒田博樹

大学時代から速球派の野球選手として知名度を高めた黒田博樹選手は、1996年、ドラフト2位で広島カープに入団しました。 翌1997年、巨人戦において初登板、初先発、初完投、初勝利という初物づくしの記録を達成し、早くも目立った活躍を見せます。

1998年こそ「2年目のジンクス」にはまりわずか1勝で終わるものの、以降は徐々に成績を伸ばしていきました。 2005年には最多勝を記録、無尽蔵をほこるスタミナから「ミスター完投」とも呼ばれ、絶対的エースとして君臨しました。 しかし2008年に大リーグへ移籍、広島ファンを失望させてしまいます。

一方で退団記者会見では涙ながらに「広島では高い評価を受けた。 また帰ってくるならこのチームしかない」という「約束」をしました。 2009年からドジャース、ヤンキースと渡り歩き、広島時代と変わらない活躍を見せました。

そして2015年には退団時の「約束」を果たすべく、ヤンキースから好条件を提示されたにも関わらず広島に復帰しました。 もちろんファンは大歓迎、大リーグよりも「約束」を重視して広島を選んだ、という「男気」を見せたことで大いなる人気を獲得したのです。

2015年シーズンも11勝とまずまずの活躍を見せ、ファンの期待はさらに大きくなっています。 以上見てきたように、黒田博樹選手は実績もさることながら、広島球団に関して「男気」を見せた野球選手として多くの人気を得ています。