【黒い霧事件】問題点とその後の泥沼化

スポーツは、人々に興奮と希望を与えるものですが、それを利用して儲けようというのが野球賭博です。

野球賭博の問題となるところは、まず第一に野球の勝敗を賭けの対象とするのは、違法だということです。 仲間内で、食事をおごる程度であれば問題にはなりませんが、金銭をかければ賭博となり違法となるのです。

加えて胴元になるのが暴力団であるために、どのような結果になろうとも資金が暴力団に渡ってしまう恐れがあります。 また、野球賭博が活発になれば、暴力団が儲けを多く得ようと、試合の結果を自分たちの思い通りにするべく、選手にお金を渡して八百長試合をさせようとすることも考えられます。

その代表的な例が黒い霧事件です。 八百長試合に関わったものは、永久追放や一定期間の野球活動禁止など処分を受けることになります。 ただ、野球賭博に関わったと解雇されたものの中には、球団に不当解雇されたと裁判を起こして、事態を泥沼化させることもあります。