税金が払えない?

税金

プロ野球選手には年俸数億円という人も少なくありません。しかし彼らも庶民と同じく所得税と住民税がかかります。会社役員やお医者など他の高額所得の仕事と同じように、税率は非常に高く、所得税40%+住民税10%で、計50%が税金となります。怪我やプレッシャーと闘いながら、必死の思いで稼いだ報酬のうち半分も持って行かれてしまいます。

注意しなければならないのは、銀行に振り込まれた報酬で、家や高級外車を買ったりして、大半を使い切ってしまうケースです。通常、所得税は源泉徴収され、予め差し引かれた額が振り込まれますが、住民税の支払いがまだ残っています。住民税は翌年に納付書が送られてきます。

たとえば年俸1億円なら、住民税は1000万円です。これを頭に入れておかないと、翌年いきなり「住民税1000万円を払え」という納付書が来て、びっくりすることになります。

若い選手が活躍して急に年俸が上がり調子に乗って、振り込まれたお金をほとんど使ってしまい、翌年、住民税を払わなければならないことを知って、大慌てするケースが起こりうるのです。 こうした金銭事情を知っておくと、プロ野球もまた違った意味で楽しめるでしょう。