世界で行われている野球ですが、サッカーのイメージが強い南米でも強豪と呼ばれる国はいくつかあります。
2013年のWBCで日本を最後まで苦しめたブラジルもその1つです。日系ブラジル人が多い関係で、日本の高校に通う選手や大学生などが代表入りしています。
歴代監督にも日系人が名を連ねており、現在はメジャーリーグで殿堂入りを果たしているバリー・ラーキンが務めています。
他にも、ペタジーニやラミレスの出身国であるベネズエラも強豪国として世界中で大変有名となっています。プレミア12で日本と対戦した時の監督はルイス・ソーホーで、当時最強と言われたヤンキースにおいて4度もワールドシリーズ優勝に貢献したベネズエラ出身の方です。
WBCでは第1回大会から代表監督として参加し、ここ最近の国際大会においてはルイス・ソーホーが長らく監督を務めています。メジャーリーグで名を残した監督が代表監督に就任する傾向に南米ではあるようです。
南米の野球のレベルは、世界的に見ても相当高いです。これはワールド・ベースボール・クラシックの成績を見ても明らかです。
第1回と第2回大会は日本が優勝しましたが、第3回大会はドミニカ共和国が制しました。キューバとプエルトリコはそれぞれ準優勝を経験していますし、ベネズエラも3位という成績を一度収めています。
彼らの野球がいかにハイレベルなのかが伺えるでしょう。そもそもこのワールド・ベースボール・クラシックという大会は、多くのメジャーリーガーを抱えているアメリカがあまり乗り気ではなく、大会自体それほど盛り上がらないのではないかという心配がありました。
しかしテレビのスポーツニュースやインターネットのニュース、動画サイトなどで確認してみると、中南米諸国の試合はとんでもない盛り上がりを見せていましたし、観客はそれぞれ自国のユニフォームを着て、必死になって声援を送っていました。
こういった熱狂的なファンに支えられているからこそ、世界でも有数のレベルに成長していっているのではないでしょうか。日本もうかうかしていられないのは言うまでもありません。