昔のプロ野球は、どこのチームも応援団のスタイルは同じでした。しかし、現在はチームごとに様々なスタイルがあり、昔のプロ野球に比べると多様化しています。
スタイルが多様化するキッカケを作ったのは、間違いなく千葉ロッテマリーンズです。千葉ロッテマリーンズの応援団は、他チームとは違うスタイルをいち早く取り入れました。
取り入れられたスタイルとは、サッカーの応援スタイルです。観客が一体となりジャンプしながら応援するスタイルは、地鳴りがすると言われるほど相手チームを圧倒します。
これまでのプロ野球界にはなかったスタイルなので、他チームのファンにも新鮮に映りました。今では多くのチームが取り入れ始めて、プロ野球界で新たな主流となりつつあります。
そんな千葉ロッテマリーンズの応援団は、ビジターの試合にも数多くのファンがつめかけます。敵チームの本拠地なのにスタンドを埋め尽くすこともあり、相手チームの脅威となっています。
プロ野球のチームで一番熱狂的とも言われているのが、阪神タイガースの応援団です。本拠地である甲子園球場での応援は、対戦チームの選手にすらプレッシャーを与えると言われています。
敵の本拠地の試合でも、球場の半分がチームカラーである黄色に染まることもあるほどです。プロ野球のなかでも、一二を争うほどの人気球団です。阪神タイガースの応援と言えば、ジェット風船です。
7回の攻撃前に観客がジェット風船を飛ばす光景は、圧巻の一言に尽きます。元々は他チームの応援団から広まったジェット風船ですが、今では阪神タイガースの代名詞となっています。
その光景は動画サイトを通じて世界中にも広まり、野球の本場アメリカでも話題となったこともありました。一度甲子園球場に行って、あの大歓声のなかで選手を応援して、ジェット風船を飛ばしてみたいと考える外国人もいるようです。熱狂的すぎるがゆえに一部には暴走するファンもいますが、それでもプロ野球で一番熱い応援団です。
横浜ベイスターズは、数年前までプロ野球で観客動員が少ないチームでした。そうため、応援団が陣取る横浜スタジアムの外野席はいつも空席で、レフトスタンドの観客が多いこともあったほどです。
しかし、数年前にオーナーが変わってから、観客動員がうなぎ登りに上昇しています。以前は当日でも余裕で購入できたチケットも、今では入手困難になりました。
観客動員数の伸び率も、プロ野球のなかで屈指となっています。こうして一般の観客も増えたことから、横浜ベイスターズの応援団も以前に比べて増えました。
試合中の応援もこれまでにないほど熱狂的になり、大歓声に変わったのです。横浜ベイスターズはネットで試合を生中継することも多く、これまでプロ野球に興味がなかった層にも受け入れられています。
他のプロ野球のチームのファンよりも若年層が多いので、それが熱狂的な応援につながっているのかもしれません。生まれ変わったチームは、応援団も要注目です。